コーヒーの味と香りは焙煎によってつくられる
コーヒーの生豆を、火力によって煎りあげるのが焙煎(ロースト)というプロセスです。焙煎には、豆からコーヒーの味と香りを引き出す効果があります。コーヒー豆は生の状態では味も香りもありません。焙煎して初めてコーヒー豆は「コーヒー」になるのです。

浅煎りでは酸味、深煎りでは苦味が強い
焙煎の過程では、高熱のために豆から水分が蒸発し、豆は色付きながら膨らんでパチパチと破裂音をたてるようになります。このような熱による変化の中で、豆の成分は変質し、コーヒーの味にも影響を与えます。
コーヒーの味は浅煎りでは酸味が強く、深煎りになるほど苦味が強くなります。浅煎りの段階ではクエン酸やリンゴ酸などコーヒーの酸味をつくる有機酸が沢山あり、深煎りになると糖質のカラメル化が進んで、苦味の原因となるからだと言われています。
酸味と苦味、そして加熱によって生まれてくる天然の甘味など、複雑な味の要素をバランスよく整え、更に豊かな香りをプラスするのが焙煎の技術。美味しいコーヒーになるかどうかは焙煎の腕にかかっていると言っても過言ではありません。
■焙煎の度合いとその特徴
焙煎には浅煎り、中煎り、深煎りの3段階がありますが、もっと細かく分けると8段階に分けられます。一般に浅煎りといった場合はシナモン、中煎りはミディアム〜シティ、深煎りはフルシティ〜イタリアンのあたりを指します。
■生豆Green Coffee
焙煎前の豆。「グリーンコーヒー」と呼ばれるように淡い緑色をしています。焙煎の度合いが強くなるにつれて、色も濃く変化していきます。
ライト・ロースト
Light Roast
最も浅い煎り方で、色は小麦色程度。抽出してもコクや香り、苦味はほとんどなく一般に飲むには適しません。テスト用に使われます。
シナモン・ロースト
Cinnamon Roast
浅煎りで色はシナモン色。ライトローストより香りはよい。酸味のある良質な豆の場合には、このローストにすると酸味が生きます。
ミディアム・ロースト
Midium Roast
中煎りで色は栗色。酸味プラス苦味も生まれて口当たりは柔らか。酸味を主体とするアメリカン向けのロースト。
ハイ・ロースト
High Roast
やや深い中煎りで、日本ではポピュラーなロースト。色は茶色がかなり濃くなる。苦味や甘味が強くなってくる。
シティ・ロースト
City Roast
深い中煎り。シティとはニューヨークのこと。酸味、苦味のバランスがよく、ハイローストとともに日本人に好まれる焙煎度。
フルシティ・ロースト
Full City Roast
やや深煎り。シティローストに比べると色も濃くなる。酸味はほとんど感じられなくなり、しっかりとしたコクが出てくる。
フレンチ・ロースト
French Roast
深煎りで豆の色は黒っぽくなり、外側には脂肪分が出てくるようになる。カフェオレやウィンナーコーヒーに向くロースト。
イタリアン・ロースト
Italian Roast
最も深い煎り方。色は黒っぽさを増し、苦味が強くなる。日本では一般的にアイストコーヒーに使われます。
【お知らせ】
尚、当店ではフレンチロースト及びイタリアンロースとの指定はお受けしておりません。
また生豆から焙煎する事で、水分等が蒸発し、約10%〜15%程度グラム数が減少致します。
100g購入して頂いても、実際には90g前後となります。
何卒、ご了承のほどお願い申し上げます。




挽き具合は器具に合わせて
ローストしたコーヒー豆は、グラインド(粉砕)して粉の状態にします。これが「豆を挽く」という作業です。グラインドは単に豆を細かくするためのプロセスではなく、豆が香りや風味を存分に発揮できるように形態を整える大切な役割を持っています。挽き方が雑だとせっかくのコーヒーの味や香りにも悪影響が及ぶのはいうまでもありません。挽き方には「粗挽き」「中挽き」「細挽き」「極細挽き」の4段階があり、コーヒーを入れる器具に合せてグラインドします。通常、ペーパードリップやサイフォン、ネルドリップでいれる場合は中挽き、パーコレーターでいれる場合は粗挽きにします。ウォータードリップの場合は細挽き、エスプレッソをつくる場合は極細挽きを使います。


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